スタッフブログ
2018.12.18
コラージュ講座行いました⑤
暖冬と言われながらも、やっぱり冬は寒いですよね。
早いもので、今年最後のコラージュ講座となり、12月15日に枇杷島本室で行いました。
今回は、テーマを2つに分けたので、作品も2つ作ってもらうことになりました。
1つめのテーマは「今年一番嫌だったこと、もやもやしたこと、腹立たしかったことなど、自分にとって負の感情を表現してください」という少し長めの内容でした。
この1年を通して、繰り返しテーマとなってきたこと、具体的には言えないけれど、ずっと葛藤していること、どう処理していいか分からない怒りなど、皆で作品を鑑賞することで、表現されている世界が見えてきました。
そこで「この負の感情をどうしていったらいいのか、どうなっていくといいのか」というテーマを2つめにしました。
具体的な方法を考える必要はなく、イメージすることでコラージュ作品に反映させていきます。
少し難しいかな…と思いましたが、皆さん思ったより早く作品を作り上げました。
本当はどうすればいいか、答えは自分自身が知っているのでしょうが、実行に移すことは難しいですよね。
そうしたことを分かち合ううちに、自然と涙が溢れてきます。気づかなかったことに気づき、目の当たりにすることは、とても辛く苦しく何ともならない気持ちにさせられますが、その気持ちを皆で共有できたことが何よりも大きな体験だったと今回の講座で感じました。
日が暮れる時間も早くなりました。物悲しい空だなと思う時もありますが、冬の空は澄んでいて月や星の輝きが一段と美しく見える季節でもあります。そう思うと、物悲しさも違った感覚になっていきます。
引き続き、野田が担当しました。
2018.11.27
コラージュ講座行いました④
前回に引き続き、今回は10月20日に行ったコラージュ講座の内容をお届けします。
さて、今回はコラージュ作成の際に、折り紙を自由に使用する形にしました。
折り紙の色を生かして背景色として使われる方がいました。
前回の講座で黒ペンを使わなかったように、切り貼りだけで十分表現できていると思われた方は、折り紙を使わずに完成させていました。
この作品は、ご自身の中でテーマがあったようで、それを表現したかったので折り紙は必要なしと判断されました。
少し分かりづらいですが、表と裏の両面に切り貼りをされた方もいました。
そして、一人一人の作品を鑑賞し、今現在感じていることをシェアしていき、感じたことを象徴するようなアイテムを1つだけ選んで、その方の作品のどこかに切り貼りする作業を全員で行いました。
この日の参加者は4名だったので、1つの作品には3人分のアイテムが切り貼りされています。
皆さん、怒りや疲労感、今現在の状況、自分の本心をちょっとだけ表現したりして作品を作っていました。
それを共有できたことに感謝したいと思っています。
枇杷島本室の近くに自生しているススキの穂が風でなびいていました。
普段とは違い、ゆっくりと歩いてみると、いつもと違う景色が見えたり、気づかないものを発見できたりします。
引き続き、野田が担当しました。
2018.11.17
コラージュ講座行いました③
気がついたら、ブログの更新も久しぶりになっていました。
秋も深まり、この寒暖差で風邪をひている方も多いと聞いています。
季節が過ぎていくのは、子どもの頃に比べてずいぶん早くなったなと感じます。
さて、季節は遡り、8月18日のコラージュ講座をご報告したいと思います。
この回も特にテーマを決めることなく、自由にコラージュを制作してもらいました。いつもと違うところは、黒ペンを使って、自由に描いたり付け加えてもいいという点です。ある方は「黒い色を入れたくない」という理由で、あえて黒ペンを使用しませんでした。
別の方は、吹き出し口をつけてことばをつけてみたり、メッセージを書いたりしていました。
そして、それぞれの作品を鑑賞しながら、自分の心の世界に気づき、相手の心の世界を理解しようとしていきます。もちろん、自分の全てが相手に伝わることは難しいですし、相手の世界も全て理解することはできません。でも、この作品を通して、ほんの少しでも気づいたこと、感じたこと、理解できたかもしれないことがあります。そのメッセージを雑誌の切り抜きをひとつ選んで、相手の作品のどこかに貼ることで伝えるというワークを行いました。これは難しいことではありますが、これまで講座を共に過ごしてきた参加者同士であるからこそ、できるのではないかなと感じました。
続いて、10月18日に行ったコラージュ講座の報告もしていきます。
飛行機雲と空の雲がそれぞれ交差する景色が人との出会いにも似ている気がしました。
以上、担当は野田でした。
2018.07.30
コラージュ講座行いました②
ご報告が遅くなってしまいましたが、6月16日(土)14時~16時まで、枇杷島本室にて、コラージュ講座を行いました。今回は4名の方が参加されました。
さて、今回は画用紙に黒ペンで二分割してもらいました。どんな分け方でも自由です。そのため、縦に二分割、斜めに二分割される方、大きな円を描いて二分割した方もいました。次に、分割した片方の空間の中でコラージュ作品を作ります。片方が完成したら、もう片方の空間のコラージュ作品を作りました。こうして、画用紙の中に2つの世界が出来上がりました。しかし、分割された世界に関係なく、コラージュ作品が出来上がった方もいました。
自分でもなぜだか分からないけど…というところから、お互いに作品を鑑賞し、最後は一人一人の作品を見ながら、やり取りをさせてもらい、私の感想をお伝えしました。
今の自分の気持ちを知りたいという方が「なるほど、そういうことか!」というような自分の本音を見つけられたという動きもあり、コラージュ講座のあり方を私も教えていただきました。
次回は、8月18日(土)14時~16時の予定です。
次のテーマを考えながら、また新たな気づきや発見、癒しも含めた時間になったらいいなと思っています。
2018.06.13
箱庭療法とは?
今回は、先月のブログ“箱庭療法の準備中です”の続きをお伝えしていきます。
“箱庭療法”とは、心理療法のひとつです。
箱庭と呼ばれる砂の入った箱に、好きなように、心の赴くままに玩具を置いていきます。
私たちカウンセラーは、出来上がった作品に対して、評価もしませんし決めつけることもしません。
少し想像してみてください。
制作する前は、わくわくしますか?緊張するでしょうか。それとも、苦手な感じがするかもしれませんね。
作品が出来上がった後は、すっきりするかもしれませんし、逆にもやもやとするかもしれません。今まで気がつかなかった何かを発見することもあるでしょう。
様々に湧き上がる感情と共に、カウンセラーの存在があります。
守られた空間だからこそ自由になれる、そんな時間を過ごすことができるよう準備していきたいと思っています。
箱庭療法は、子どもからお年寄りまで、話すことが苦手な方から過剰に話をしてしまい悩んでいる方まで、幅広い方々に有効な方法だと考えています。
本日はここまでのお話にしたいと思います。
担当は、野田でした。