スタッフブログ
2019.06.10
5月の親の会を終えて
「子どもと話をしていて、私自身が子どもと同じだなぁと思うことがある。」というお母さんの話です。
たとえば、職場の休憩時間中、会話が上手く続かず、思うように人間関係が深まらない状況で、話しにくいと思われる特定の人がいると、‟わたし、何かしたんだろうか?“と思うようになり、‟自分が原因で、あの人から嫌われているんじゃないだろうか?”とどんどん悪い方に考えてしまい、‟自分は、結局、人とは上手くやっていけないんだ。どこへ行っても一緒なんだ。私って、そういう人間なんだ”という考えにまで至り、こういうときは気持ちがどん底まで落ちていったときで、こうなってしまうと、ネガティブな気持ちが止まらなくなるそうです。
この話を聞いてほかの参加者からは、自分も同じことがあるから、人とかかわるのがわずらわしくなるという声や、自分にはないことだけど、‟自分が人から嫌われる人間なんだと、気になることがあるたびに思い悩むのは本当に辛いことだろう…。”と相手の立場になって想像しながら、苦しい気持ちに寄り添う声もありました。
心理学用語で、『自己関連付け』という言葉があります。いやなことがあると、自分が悪いことをしたせいだと思い込んでしまい、自己を否定する気持ちが大きくなります。自分とは関係ないと頭で分かっていることでも、この思考を止めることができないのは、このような考えに至る‟思考パターン”がその人にできているからです。頭の中でぐるぐると自分を責め続け、独りぼっちの自分へと落ちていくのを繰り返すのは、言葉にできないくらい辛いことだと思います。上記の参加者の場合、以前はもっと自責の念が強く、話せる人もいなかったので、今よりもっと寂しく苦しかったそうです。
当相談室の『親の会』は、聞いているだけでもかまいません。自分と似ていたり、違っていたりの親の立場である人と時間を共有し、相手の話に耳を傾けることで、ご自身の心で何か感じることを大切にしてもらえればと思っています。
◆次回の親の会は、7月20日午後1時~3時30分、枇杷島本室にて。 要予約
※JR枇杷島駅からの道すがら
2019.05.31
ねんど創作講座行いました②
5月も今日で終わろうとしていますが、暑かったり涼しかったりと安定しない日が続いています。
4月のご報告にはなりますが、2回目のねんど創作の講座を行いました。
今回は「新年度」をテーマにして創作をしてもらいましたが、参加者の皆さん、初回よりも
時間をかけて創作されていました。ねんどという材料に慣れてきたというのもあると思います。
つまり、ねんど創作を通じて、イメージが広がるようになったことを意味しているのかなと感じました。
後半は、すっかり恒例になった、ねんどアイテムを他の参加者に付け足してもらうという作業です。
このような交流は、参加者同士がある程度、心を許しあえないとと難しい事ですよね。
季節柄、桜をモチーフにされた方が多かったですが、意味しているものは違っていたりして、
穏やかな時間が流れていました。
次回は、6月15日(土)14時~16時に枇杷島本室で行う予定です。
興味ある方は、お問い合わせください。
担当は、野田でした。
2019.05.07
3月の親の会を終えて…
参加者のひとりから、“実は、人前で話すのがそもそも苦手で”とお母さん自身のことに
ついて話しがありました。例えば、家族間、子どもとの会話やママ友の集まりで、自分の声
が大きくて、話し始めると止められなくて、相手を不快にさせ関係が悪くなることがあり
、伝えたかったことも理解してもらえないという虚しさと苛立ちを感じるということでした。
他のお母さんの場合、話し下手でも違うタイプなようで、例えば、何人も集まる場だと、
何をどう話していいのかわからなくなって、人の話を聞いてばかりになり、みんなが話に盛り上がって
いるときに自分だけのってない気がして、人前でも楽しく人が羨ましく思うということでした。
今回話された方は、この会で自分の苦手とすることを打ち明け、他の参加者の話も聞けたことで、気持ちの
整理が少しでき、自分を受け止めていくようでした。
思うように上手くいかなくても、自分をダメだと思わずにいられるといいですよね。
●次回の親の会は、5月18日午後1時~3時です。要予約
※JR枇杷島駅近くの道端にて
2019.03.07
ねんど創作講座行いました①
スギ花粉がピークの時期を迎えていますね。
私も幼い時から花粉症に悩まされ、暖かくなっていくこの時期が嬉しくもあり、
辛くもあるという何とも言えない気持ちを抱いています。
ご報告が遅くなりましたが、今回は2月16日(土)14時~16時まで、枇杷島本室で行われた
ねんど創作講座の様子をお伝えしようと思います。
初めての試みということもあり、ねんどの創作は思ったより時間がかかるのではないかと考えていました。
が、今回参加された方々はコラージュ講座にも参加されていて、「創り出す」ことに慣れていらっしゃったせいか、
想像より早く完成していて驚きました。
テーマは特になく、自由に作ることにしたのですが、作りながらイメージが広がった方、初めからイメージがあって作られた方、やはり個人によって完成するまでの過程に違いがあり、それも興味深いなと感じました。
また、コラージュの作品を通しても、表現されるテーマが一貫している方もいて、やり方や方法を変えても、
共通している課題や問題は変わらないんだなという気づきもありました。
ねんど創作は表現の自由度が高いため、どのような表現もできますが、だからこそ何をどう表現するかという難しさも持ち合わせています。作品を作り終えた感想では、竹串やお菓子用の型抜きなど、作品を作るための材料がもっとあれば、イメージに近いものができたということばもいただきました。
なるほど、ますます表現の幅が広がりそうですね。
次回は、4月20日(土)14時~16時に枇杷島本室で行います。
ご興味のある方は、気軽にお問い合わせください。
担当は、野田でした。
2019.02.28
ポツポツ日記
最近、いじめや児童虐待のニュースを多く耳にします。世の中の至る所で、悪者探しをしているように感じられ、胸が痛いです。
子を持つお母さんたちは、どんな思いで聞いているのでしょうか。
たとえば、子どもとのかかわり方で悩んでいるお母さんだったら…。
「どうして、私は他のお母さんたちのように、子どもと上手くかかわれないのだろうか?」
「どうして、自分の子どもを、心から抱きしめることができないのだろうか?」
「どうして、私は、子どもに愛情を向けられないのか?」
カウンセラーをしていると、このように思い悩んでいるお母さんたちの声を聞くことは少なくありません。そして、このような悩みを抱えているお母さんたちは、ほかにもたくさんいて、だれにも言えずに、ひとり苦しんでいるように感じています。
2019年2月
涌井 浩子